外構工事に補助金は出る?一般外構はほぼ対象外、まとまって出るのは「危険ブロック塀の撤去」——お金の正直な地図
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「駐車場を広げたい」「古いブロック塀をなんとかしたい」「フェンスを新しくしたい」——外構の工事を考えると、まず気になるのが「補助金は使えるのか」だと思います。
先に正直に言うと、一般的な外構工事に、国や市の補助はほぼありません。駐車場・フェンス・庭の美観のための工事は、基本的に自腹です。税金を使う補助金は「みんなの役に立つ理由(公共の目的)」がはっきりした工事に限られるからです。
そのなかで、例外的にまとまったお金が出るのが3つあります。この記事では、その3つ——なかでもいちばん額が大きい「危険なブロック塀の撤去」を中心に、公式ページで確認した情報(確認日2026年7月12日)だけで整理します。自分の市のブロック塀撤去がいくらかは、記事の最後にある市区町村別のページで調べられます。
先に結論:外構のお金の正直な地図
✓ ここが要点
一般外構は、ほぼ自腹——駐車場・フェンス・庭の美観のための工事に、国や市の補助はほぼありません。 出るのは、この3つだけ——①危険なブロック塀の撤去(防災)②生垣化・緑化(緑を増やす)③雨水をしみ込ませる舗装・設備(治水)。どれも公共の目的がはっきりした工事です。 いちばん額が大きいのは①——ブロック塀の撤去は、補助率1/2〜2/3・上限10万〜30万円が中心。多くの市にあります。 鉄則は「工事の前に申し込む」——受付は年度の期間・予算のわくで、早く終わることもあります。
自分の市のブロック塀撤去がいくらかは、市区町村別の一覧か、郵便番号から調べる助成金チェッカーで確認できます(どちらも公式確認済み・確認日つき)。
なぜ外構に補助はほとんど無いのか
補助金は税金でまかなわれるので、「その家のためだけ」の工事には基本的に使えません。駐車場を広げる・フェンスをおしゃれにする・庭をきれいにする——といった美観や利便のための外構は、みんなのためになる理由がないため、対象外になります。
逆に言うと、外構でも「みんなの役に立つ理由」があれば補助が出ます。それが次の3つです。
- ① 危険なブロック塀の撤去(防災)——倒れると通行人がケガをする塀を減らす
- ② 生垣化・緑化(緑を増やす)——まちの緑を増やし、暑さをやわらげる
- ③ 雨水をしみ込ませる舗装・設備(治水)——雨を川に流しすぎず、水害を防ぐ
このうち、金額がまとまり、対象になる家も多いのが①の危険ブロック塀の撤去です。順番に見ていきます。
① 危険なブロック塀の撤去(いちばん額が大きい)
外構の補助で、いちばん額が大きく、多くの市にあるのがこれです。
きっかけは、2018年(平成30年)の大阪府北部地震でした。倒れたブロック塀の下敷きになって亡くなる事故が起き、これをきっかけに「道路に面した危険な塀を減らそう」という補助が、全国の市区町村に一気に広がりました。国土交通省も、防災のためのお金(防災・安全交付金)で市の取り組みを後押ししています。
金額のイメージは、市によって次のような幅があります(すべて公式ページで確認した実例です)。
| 市 | 補助率・単価 | 撤去の上限 |
|---|---|---|
| 大阪市 | 工事費の1/2(1mあたり24,900円) | 15万円(新設フェンス25万円) |
| 堺市 | 工事費の2/3(1mあたり31,000円) | 15万円 |
| 川崎市 | 工事費の1/2(1㎡あたり6,250円) | 30万円 |
| 海老名市 | 1㎡あたり10,500円 | 20万円(通学路は30万円) |
| 山形市 | 工事費の66%(1mあたり8万円) | 20万円 |
※ 表は横にスクロールできます
補助率は工事費の1/2〜2/3、上限は10万〜30万円が中心です。多くの市で、「1mあたり・1㎡あたりの単価で計算した額」と「実際の工事費に補助率をかけた額」の低い方になります。通学路や避難路に面する塀は、上限が上がる市もあります。
自分の市がいくらかは、市区町村別の一覧で一つずつ確認できます。
② 生垣化・緑化の助成
古いブロック塀を撤去したあと、**生垣(植物の垣根)**にすると助成が出る市があります。まちの緑を増やす目的です。1mあたり数千円〜1万円台が中心で、ブロック塀の撤去補助と合わせて使える市もあります。
「塀をなくして生垣にしたい」という人は、撤去の補助と緑化の助成の両方を、市の窓口で確認してみてください。
③ 雨水をしみ込ませる舗装・設備(透水・雨水タンク)
雨水を地面にしみ込ませたり、ためたりする工事にも、助成のある市があります。雨を一度に川へ流しすぎず、水害を防ぐ目的(治水)です。
- 透水性の舗装——雨をしみ込ませる駐車場・通路の舗装
- 雨水タンク——屋根に降った雨をためて、庭の水やりなどに使う
- 雨水の浸透ます——雨を地面にしみ込ませる設備
金額は数千円〜数万円が中心です。庭や駐車場を触るついでに、こうした「治水の目的がある工事」なら助成が使えないか、市の窓口で確認しておくとおトクです。
ブロック塀撤去の対象になる塀・ならない塀
いちばん額の大きいブロック塀撤去について、細かい基準(高さ・受付期間)は市で違いますが、おおまかな「使える・使えない」の目安です。
向いている人
- 道路や公園、通学路など人の通る場所に面している塀
- 高さがおおむね0.8m(ブロック約4段)を超える塀(※基準の高さは市で違います)
- 傾き・ひび割れ・ぐらつきがある古い塀
向いていない人
- 隣の家との境界だけにある塀(道路に面していない)
- 見た目をよくするためのフェンスの新設だけ
- 駐車場の土間・カーポート・門など、防災と関係のない外構
ポイントは「道路に面しているか」です。倒れたときに通行人が危ない塀を減らすための補助なので、隣の家との境界だけにある塀は、対象外のことが多いです。
いくらかかる?(費用の目安)
ブロック塀の撤去とフェンス設置の費用の目安です(民間の集計による、条件で変わるおおよその金額)。
| 工事 | 費用の目安 |
|---|---|
| ブロック塀の撤去 | 1mあたり5,000〜15,000円 |
| ブロック塀の撤去(総額) | 長さ10m×高さ1mで5〜10万円/付帯込みで12〜35万円 |
| 撤去後のフェンス設置 | 1mあたり15,000〜35,000円 |
| 駐車場の土間コンクリート | 1台分で20万〜30万円 |
※ 表は横にスクロールできます
補助が出るのは、このうち「危険なブロック塀の撤去」の部分です。撤去だけで上限に届く市も多いので、まず撤去の補助を軸に考えるのがおすすめです。フェンスの新設や駐車場の土間は、補助の対象外か、対象でも別わくのことが多いです。
申請の流れ(工事のまえが原則)
市の担当課に相談する
まず建築・道路・防災などの担当課へ。自分の塀が対象になりそうか、必要な書類を確認する
現地を見てもらう
必要に応じて、塀の高さ・傾き・ひび割れなどを確認してもらう
工事の契約・着工のまえに申請する
ここが最重要。契約・着工のまえに申請書を出す。ここを逃すと、対象の塀でも受け取れない
交付決定を待って工事する
市の交付決定(OK)が届いてから契約・工事する
完了の報告→あとから入金
工事のあとに完了の報告と写真・領収書などを出し、後日振り込まれる
気をつけたいこと
! ここに注意
工事を始めてから申し込んでも、ほぼ対象外です。 ブロック塀撤去の補助は「工事の前」が原則です。「補助金でブロック塀を無料にできます」「急がないと予算が終わる」と契約を急がせ、先に工事を始めさせようとする訪問販売には注意してください。まずは市の窓口へ——それがいちばん安全な順番です。
そのほかの注意点です。
- 受付は年度ごとの期間・予算のわくで終わります。介護保険のようにずっと続く制度ではないので、使いたい年度の受付があるか、早めに確認を
- 対象の高さ・単価は市でまったく違います。「隣の市で出たから」は通用しません
- 一般外構(駐車場・フェンス・庭)は基本的に自腹です。「外構工事の補助金」とうたう業者サイトの多くは、実際にはブロック塀撤去などの限られた制度を指しています
業者選びは、相見積もりで確かめる
ブロック塀の撤去は、隣の家やアスファルトを傷つけない養生、撤去したあとの安全な仕上げなど、外構・エクステリアに慣れているかで仕上がりが変わります。補助の申請には、工事前後の写真や見積書など、業者の協力がないと用意できない書類もあります。
✓ ここが要点
見積もりのときに、次の3つを確認してください。
- この塀は、市のブロック塀撤去の補助の対象になるか?
- 補助の申請に必要な書類(工事前後の写真・見積書など)を用意してくれるか?
- 撤去後にフェンスや生垣にする場合、その費用はいくらか?
1社の言い値で決めると、より多く受け取れる組み合わせや、適正な工事費を見逃すことがあります。複数の会社から見積もりを取り、補助の提案を比べるのがおすすめです。
ブロック塀の撤去・外構工事、慣れた業者を複数くらべる
外構・エクステリア工事に対応した一括見積もりサービスです。ブロック塀の撤去や、補助金の申請に慣れた業者かどうかを、見積もりの場で確認できます。
- 外構・エクステリアに対応。複数社をまとめて比べられます
- 紹介された会社は断ってOK。運営に断りを頼むこともできます
- ブロック塀撤去の補助金の申請に対応できる業者かを確認できます
見積もりを見てから決められます。依頼する義務はありません。
公式サイトへ移動します
よくある質問
外構工事に補助金は出ますか?
駐車場・フェンス・庭の美観のような一般的な外構工事には、国や市の補助はほぼありません。税金を使う補助金は「みんなの役に立つ理由(公共の目的)」がはっきりした工事に限られるためです。まとまって出るのは①危険なブロック塀の撤去②生垣化・緑化③雨水をしみ込ませる舗装、の3つです。なかでも額が大きく、対象になる家も多いのが①のブロック塀の撤去です。
ブロック塀の撤去はいくらもらえますか?
市によって変わりますが、補助率は工事費の1/2〜2/3、上限は10万〜30万円が中心です。1mあたり・1㎡あたりの単価が決められていて、「単価で計算した額」と「実際の工事費に補助率をかけた額」の低い方になる市が多いです。通学路に面する塀は上限が上がる市もあります。自分の市の金額は市区町村別のページで確認できます。
雨水タンクや生垣にも助成はありますか?
市によってはあります。生垣化・緑化の助成(塀のかわりに生垣を作る等)、雨水タンクや雨水の浸透ますへの助成、雨をしみ込ませる透水性の舗装への助成などです。いずれも「美観のため」ではなく「緑を増やす・雨を川に流しすぎない」といった公共の目的がはっきりした工事だけが対象です。金額は市の窓口でご確認ください。
申請は工事の前ですか、あとですか?
原則は「工事の契約・着工の前」です。ブロック塀撤去の補助は、多くの市で工事を始める前の申請(と市の交付決定)を条件にしています。契約や工事を始めてから申し込むと、対象の塀でも受け取れないのが基本です。まず市の建築・道路・防災などの担当課に相談してから動くのが安全です。
自分の市のブロック塀撤去の補助はどこで分かりますか?
市区町村別のページで、公式に確認できた制度だけを確認日つきでまとめています。郵便番号から調べたいときは助成金チェッカーが使えます。掲載がまだない市もあるため、その場合はお住まいの市の建築・防災の窓口や、市のサイトで「ブロック塀 撤去 補助」と検索してご確認ください。
まとめ
- 一般外構(駐車場・フェンス・庭の美観)に、国や市の補助はほぼ無い。基本は自腹
- まとまって出るのは①危険なブロック塀の撤去②生垣化・緑化③雨水をしみ込ませる舗装の3つだけ
- いちばん額が大きいのはブロック塀の撤去(補助率1/2〜2/3・上限10万〜30万円が中心)
- 鉄則は「工事の契約・着工の前に申し込む」。受付は年度の期間・予算で早く終わることがある
- 自分の市のブロック塀撤去がいくらかは→市区町村別の一覧か助成金チェッカーで確認
※本記事の制度情報は2026年7月12日時点で各公式ページを確認したものです。補助率・上限・受付期間は、年度や制度改正で変わることがあります。申し込みの前に、必ず公式ページ・窓口で最新の条件をご確認ください。
参考情報(出典・すべて2026年7月12日確認)
- ブロック塀等の安全点検について(国土交通省)
- 大阪市ブロック塀等撤去促進事業補助金
- 各市のブロック塀撤去の補助は外構・ブロック塀撤去の補助金・市区町村別ページにまとめています(各市の公式ページ・確認日つき)
家の補助金ナビ編集部
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