防水工事・雨漏り修理に補助金は出る?国の専用制度はいまは無い——それでも使える3つのルートの正直な地図
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ベランダの床のひび割れ、屋上の防水の傷み、天井のしみ——「防水 補助金」で検索しても、外壁塗装や断熱の話ばかりで、防水そのものの答えがなかなか出てこなかったと思います。
先に正直に言うと、防水工事・雨漏り修理そのものを対象にした国の補助金は、いまはありません。検索して出てこないのは、探し方のせいではなく、制度が無いからです。
ただし、お金のルートが全く無いわけではありません。使えるのは3つ。この記事では、公式ページで確認した情報(確認日つき)だけで、その3つを正直に整理します。
先に結論:防水のお金・3つのルート
✓ ここが要点
ルート①:市区町村の一般リフォーム助成——工事費の10%・上限10万円前後の規模で、防水を対象工事に含む市があります。制度のある市は限られます。 ルート②:外壁・屋根の工事と同時に行う——外壁塗装の助成は多くの市にあります。同じ助成の対象工事に「防水」が並んでいる市なら、まとめて対象にできます。 ルート③:火災保険(補助金ではありません)——台風・強風・雪が原因の雨漏りなら対象になる可能性があります。経年劣化は対象外です。
どのルートも共通の鉄則は「工事の契約・着工のまえに確認する」こと。あとからでは使えないのが基本です。
なぜ「国の防水補助」が見つからないのか
まず、種明かしです。国の住宅リフォーム支援は「性能を上げる工事」——断熱・省エネ・耐震など——に向いていて、防水のような「直す・維持する工事」は対象になりにくい構造があります。
✎ 私の調査メモ
編集部で国の制度の公式ページを一つずつ確認しました(確認日2026年7月18日)。 ・防水を含む幅広いリフォームを支援していた「長期優良住宅化リフォーム推進事業」は、公式サイトに「令和8年度、本事業は実施しません。」と明記されています。 ・国の「みらいエコ住宅2026事業」は、床・壁・天井の断熱や省エネ設備が対象で、対象工事の一覧に防水工事・ベランダ防水・雨漏り修理はありません。 つまり2026年7月時点で、防水だけを対象にした国の補助金は見当たりません。
だからこそ、現実的な入口は「市区町村」になります。
ルート①:市区町村の一般リフォーム助成
市区町村のなかには、工事の種類を広くカバーする「住宅リフォーム助成」を持つ市があり、その対象工事に防水が入っていることがあります。公式ページで確認できた実例です。
| 市 | 助成の内容 | 防水の扱い | 受付状況(確認日) |
|---|---|---|---|
| 水戸市 | 工事費の10%・上限10万円 | 外壁・屋根の「防水」を対象に明記 | 令和8年度前期は受付終了・後期は市ページで要確認(2026年7月10日) |
| 山口市 | 工事費(税抜き)の10%を商品券で助成・紙は上限5万円/デジタルは上限10万円 | 外壁・屋根の「塗装や防水」を対象に明記 | 受付中・6月22日時点で予算の70%超に到達(2026年7月10日) |
| 鹿児島市 | 耐震の工事とあわせて直す場合のリフォーム支援 | 防水を対象工事に含む(耐震工事とセットが条件) | 市ページで要確認(2026年7月9日) |
※ 表は横にスクロールできます
規模感は「工事費の10%・上限10万円前後」。防水工事の費用そのものを大きく減らすほどではありませんが、取り逃す理由もない金額です。
問題は、こうした制度がどの市にもあるわけではないことです。名称も「住宅リフォーム助成」「住まいづくり支援」などバラバラで、対象工事に防水が入るかは市ごとに違います。お住まいの市のサイトで「リフォーム 助成」と検索するか、住宅の窓口で「防水工事は対象になりますか」と確認するのが確実です。
ルート②:外壁・屋根の工事と同時に行う
防水単独では制度がなくても、外壁塗装・屋根塗装の助成は多くの市にあります。そして上の表のように、同じ助成の対象工事に「外壁の塗装・防水」「屋根のふき替え・防水」が並んで書かれている市が多いのです。
つまり、外壁や屋根の塗り替えを考えているなら、ベランダや屋上の防水も同じ工事にまとめることで、助成の対象に入れられる可能性があります。足場を一度で済ませられるので、工事費そのものの節約にもなります。
自分の市に外壁・屋根の助成があるかは、外壁塗装の助成金・市区町村別ページか、郵便番号から調べる助成金チェッカーで確認できます(どちらも公式確認済み・確認日つき)。
ルート③:火災保険(補助金ではありません)
雨漏りがすでに始まっている場合は、補助金より先に確認したいのがこちらです。
台風・強風・雪・ひょうなど、自然災害が原因の雨漏りは、火災保険の対象になる可能性があります。 一方で、経年劣化——古くなって傷んだだけの雨漏りは対象外です。請求の期限は損害から3年。申請は加入者自身が手数料ゼロでできます。
ここは「保険で自己負担ゼロで直せます」と勧誘する業者とのトラブルが多い領域でもあります。正しい手順と注意点は、別記事にくわしくまとめました——雨漏りの修理に火災保険は使える?
防水工事はいくらかかる?
お金のルートと並べて見るために、費用の目安も置いておきます。戸建てのベランダ防水なら、防水層からやり直す工事で5〜15万円ほどが中心です(工法・広さ・傷み具合で変わります)。工法別の単価・耐用年数はベランダ防水の費用にまとめています。
「上限10万円の助成」は、この規模の工事ならかなり効く——というのが正直な位置づけです。
落とし穴:ここだけは外さない
! ここに注意
工事のあとから申請しても、ほぼ使えません。 市の助成は「工事の契約・着工のまえの申請」が原則、火災保険も修理契約のまえに保険会社への連絡が安全な順番です。また市の助成は年度の予算のわくで締め切られます——山口市は6月22日時点で予算の70%超に達しています(公式ページの数字・確認日2026年7月10日)。使うなら、見積もりと同時に受付状況の確認を。
もう一つ。「無料で点検します」「保険で直せます」と突然たずねてくる業者には注意してください。点検商法・保険金の不正請求トラブルは、雨漏り・屋根まわりに集中しています。突然の訪問で契約せず、訪問販売の見抜き方も参考に、自分で選んだ複数の業者から見積もりを取るのが安全です。
補助・保険を取り逃さないための業者選び
防水工事は、原因の見立て(防水層なのか・排水口なのか・外壁との取り合いなのか)で工事の中身と金額が大きく変わります。さらに助成や保険を使うなら、見積書・工事前後の写真など、業者の協力が要る書類があります。
✓ ここが要点
見積もりのときに、次の3つを確認してください。
- 雨漏り・劣化の原因はどこか?(写真つきで説明してくれるか)
- この工事は、市の助成の対象になりそうか?(申請の書類に協力してくれるか)
- 外壁・屋根とまとめた場合の総額はいくらか?(足場を一度で済ませる案も出してもらう)
1社だけの見立てで決めると、原因の診断も金額も確かめようがありません。複数の専門業者の見積もりと診断を並べて比べるのがおすすめです。
雨漏り・防水工事、いくらが適正か。まとめて見積もりを取り寄せる
雨漏りの補修や防水工事の専門業者をまとめて比較できる一括見積もりサービスです。相場を並べて確かめられます。
- 雨漏り・防水工事の見積もりを複数社まとめて比較できます
- 気に入らなければ断って大丈夫です
- 補助金の申請に対応できる業者かを、見積もりの場で確認できます
見積もりを見てから決められます。依頼する義務はありません。
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よくある質問
防水工事に補助金は出ますか?
防水工事そのものを対象にした国の補助金は、いまはありません。出るとすれば、市区町村の「一般リフォーム助成」です。工事費の10%・上限10万円前後の規模で、外壁や屋根の防水を対象工事に含む市があります(例:水戸市・山口市)。ただし制度のある市は限られ、受付期間や予算のわくもあるため、お住まいの市の窓口・公式ページでの確認が必要です。
雨漏りの修理に補助金は出ますか?
雨漏り修理そのものを対象にした国の制度はありません。市区町村の一般リフォーム助成の対象になる場合があるほか、台風・強風・雪など自然災害が原因の雨漏りなら火災保険の対象になる可能性があります(経年劣化は対象外です)。どちらも「修理のあとから」では使えないことが多いので、工事の契約前に確認してください。
国の制度は本当にないのですか?
防水を含むリフォームを支援していた国の「長期優良住宅化リフォーム推進事業」は、公式サイトに「令和8年度、本事業は実施しません。」と明記されています(確認日2026年7月18日)。また国の「みらいエコ住宅2026事業」は断熱リフォームなどが対象で、防水工事・雨漏り修理は対象ではありません。防水だけを対象にした国の補助金は、2026年7月時点で見当たりません。
どの市に助成がありますか?
公式ページで確認できた例では、水戸市(工事費の10%・上限10万円、外壁・屋根の防水を対象に明記)、山口市(工事費の10%を商品券で助成・上限5万〜10万円、外壁・屋根の塗装や防水が対象)などがあります。ただし受付が終了している期もあるため、必ず最新の受付状況を市の公式ページでご確認ください。
火災保険で雨漏りは直せますか?
台風・強風・雪・ひょうなど自然災害が原因の雨漏りは、火災保険の対象になる可能性があります。ただし経年劣化(古くなって傷んだだけ)は対象外で、請求の期限は損害から3年です。「保険で自己負担ゼロ」と勧誘する業者とのトラブルが増えているため、申請は自分で(手数料ゼロで)行うのが安全です。
まとめ
- 防水そのものを対象にした国の補助金は、いまは無い——長期優良住宅化リフォームは「令和8年度、本事業は実施しません」、みらいエコ住宅2026は防水対象外
- 使えるルートは3つ——①市の一般リフォーム助成(10%・上限10万円前後)②外壁・屋根と同時の工事にまとめる③自然災害の雨漏りなら火災保険
- どのルートも工事の契約・着工のまえが鉄則。市の助成は年度の予算で締め切られる
- 外壁・屋根の助成が自分の市にあるかは→市区町村別の一覧か助成金チェッカー
- 費用の目安は→ベランダ防水の費用/保険の正しい手順は→雨漏りと火災保険
※本記事の制度情報は2026年7月10日〜18日に各公式ページを確認したものです。補助金・助成金は年度や予算の状況で変更・終了されることがあります。申請前に必ず公式ページ・窓口で最新の条件をご確認ください。
参考情報(出典)
- 令和7年度長期優良住宅化リフォーム推進事業 公式サイト(「令和8年度、本事業は実施しません。」の記載)(確認日2026年7月18日)
- みらいエコ住宅2026事業 公式サイト(国土交通省)(確認日2026年7月18日)
- 水戸市安心住宅リフォーム支援補助金(確認日2026年7月10日)
- 山口市安心快適住まいる助成事業(確認日2026年7月10日)
- 鹿児島市安全安心住宅ストック支援事業(確認日2026年7月9日)
家の補助金ナビ編集部
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