調べる

外壁塗装の助成金を全国91市区町村で調べたら、4割の市にしかありませんでした

公開 2026年7月16日最終更新 2026年7月16日執筆 家の補助金ナビ編集部

本記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。掲載サービスは広告の有無ではなく、当サイトの掲載基準に沿って選んでいます。掲載基準

外壁塗装に助成金は出るのか。業者のサイトには「助成金が使えます」と書いてあるのに、自分の市のホームページを見ても見つからない——この食い違いの正体を確かめるため、当サイトでは全国の市区町村の公式ページを一つずつ確認してきました。

この記事は、その調査でわかったことのまとめです。確認できたのは91市区町村・47都道府県・124の制度(すべて自治体の公式ページで確認し、確認日を記録しています)。結論を先に言うと、「外壁塗装に助成金が出る市は、思っているより少ない」でした。

先に結論:調べてわかった5つのこと

✓ ここが要点

① 外壁塗装に使える助成があったのは、91市のうち37市(約4割)。半分以上は、外壁・屋根の塗り替えには出ません。 ② 8つの市は「屋根はOK、外壁はダメ」。「遮熱塗装なら出る」と一括りにはできません。 ③ 大都市ほど「ない」と言い切っている。川崎・名古屋・神戸・広島・福岡・那覇などが公式に明言。 ④ 金額の中心は5〜20万円(上限額が判明した制度の中央値は15万円)。100万円台は特別な枠です。 ⑤ 調べている間にも、受付は終わっていく。確認時点で少なくとも15制度が今年度分を締め切っていました。

以下、一つずつ実例つきで見ていきます。

どうやって調べたか

まず、調べ方を正直に開きます。

✎ 私の調査メモ

編集部で、全国の市区町村の住宅リフォーム・省エネ関連の補助制度を、自治体の公式ページ(lg.jp・city〜.jp・公式FAQ・要綱PDF)だけを一次資料として確認しました。まとめサイトや業者ブログの数字は使っていません。確認できたのは91市区町村・47都道府県・124制度で、各制度に確認日を付けています(調査の中心は2026年6〜7月)。

大事な但し書きです。この91市は、無作為に選んだ全国サンプルではありません。 「制度がありそうな市」と「公式に『ない』と示している代表的な市」を中心に集めています。ですから、この記事の「4割」などの割合は、あくまで調べた91市の中での数字であり、全国平均ではありません。それでも、一つずつ公式ページを開いて確かめた、実際の内訳です。

その内訳が、次の表です(市の数・当サイト確認分)。

調べた市の状態 市の数 中身
外壁塗装に使える助成がある 37 普通の塗り替え、または遮熱塗装が対象
屋根(屋上)だけ対象・外壁はダメ 8 遮熱塗料の助成で「屋根のみ」と明記
外壁・屋根には出ないが、別の工事に助成 38 窓・断熱・太陽光などには補助あり
公式に「助成はない」と明言 7 FAQ等で「ありません」と回答
もらえる助成はなく、ローンの紹介のみ 1 融資あっせん(利子の一部を負担)

※ 表は横にスクロールできます

わかったこと1:外壁塗装に助成があるのは、4割ほど

外壁塗装に直接使える助成があったのは、91市のうち37市でした。制度がある市の例をあげると、品川区目黒区大田区蕨市山形市前橋市鹿児島市など、地域はばらばらです。

逆に言えば、半分以上の市では、外壁・屋根の塗り替えそのものには助成が出ません。そうした市でも、窓の断熱や太陽光・蓄電池には補助があることが多く、「補助金が一切ない」わけではないのですが、外壁塗装で使える助成は別の話、という市が多数派でした。

業者のサイトで見る「助成金が使えます」が、自分の市に当てはまるとは限らない——その理由が、この数字です。

わかったこと2:8つの市は「屋根はOK、外壁はダメ」

意外に多かったのが、**「屋根(屋上)の遮熱塗装には助成が出るが、外壁は対象外」**という市です。今回は8市が該当しました。

  • 港区文京区は、高い日射反射率の塗料への助成を「屋根・屋上のみ」と公式に明記し、外壁を対象から外しています。
  • ほかに世田谷区・江東区・中央区・新宿区・台東区・宮崎市でも、屋根中心の制度が見られました。

「遮熱塗装なら助成が出る」とまとめる情報をよく見かけますが、実際には対象が屋根だけの市が一定数あるということです。使えるかどうかは、塗る場所(屋根か、外壁か)まで公式ページで確かめないと判断できません。

わかったこと3:大都市ほど「ない」と言い切っている

これはやってみて驚いた点です。人口の多い大都市ほど、外壁塗装への助成を公式に「ない」と明言していました。

公式ページでの回答(要約)
川崎市 外壁塗装工事・屋根の補修等への助成制度はない
名古屋市 外壁の塗り替えなど一般的なリフォームを補助する制度はない
神戸市 一般的な外壁塗装への助成はない

※ 表は横にスクロールできます

広島市・福岡市・那覇市でも、同じように公式で「ない」ことを示していました(三鷹市のように、大都市でなくても明言している市もあります)。一方で、手厚い制度はむしろ山形市や前橋市のような中小の市に見られました。「大きい市のほうが手厚いだろう」という思い込みは、外壁塗装に関しては逆になりがちです。

わかったこと4:金額は5〜20万円が中心

「助成金50万円」といった見出しを見かけますが、実際の金額はどうか。外壁に使える制度で上限額が判明した35制度の中央値は15万円、多くが5〜20万円の範囲でした。

工事内容を問わないリフォーム助成の例で言うと、目黒区は工事費の10%・上限10万円、大田区は上限20万円、和歌山市は上限30万円、といった水準です。

100万円台の例(福島市・北九州市など)もありますが、これらは市外からの移住者向けや、耐震改修とセット空き家バンクの家の再生といった特別な条件が付いた枠です。ふつうの塗り替えでこの金額が出るわけではありません。金額の大小より先に、「自分の市に制度があるか」で答えがほぼ決まる、というのが実態でした。

わかったこと5:調べている間にも、受付は終わっていく

ほとんどの制度は年度ごとの予算制で、予算に達すると年度の途中でも受付を終えます。今回、確認した124制度のうち、調べた時点で少なくとも15の制度が今年度分の受付を終えていました。

! ここに注意

たとえば前橋市は、申込を古い家から順に受け付けて600件で締め切っていました。柏市は用意した15件の枠に達して終了、藤沢市も戸建て12件の予定に達して受付を終えていました(いずれも当サイト確認時点)。

「今年は受付中」と書いてあっても、来週には終わっているかもしれません。まとめサイトの『受付中』は、その情報がいつのものかが命綱です。申請の前に、必ず自治体の公式ページで最新の受付状況を確認してください。

だから、自分の市の調べ方はこの順番になる

ここまでの5つを踏まえると、外壁塗装の助成金は、次の順番で調べるのが確実です。

  1. 自分の市に制度があるかを確認する(4割の市にしかない)。当サイトの助成金チェッカーなら、郵便番号から公式確認済みの情報(確認日つき)を表示します
  2. 外壁が対象かを確認する(屋根だけの市がある)
  3. 今年度の受付が残っているかを確認する(予算制・早い者勝ち)

制度全体の仕組みと、国の制度がなぜ外壁塗装に出ないのかは外壁塗装に助成金は出る?国の制度がない理由と自分の市で調べる方法に、助成が使えるかを分ける条件は外壁塗装で助成金が使える5つの条件にまとめています。お住まいの都道府県から探す場合は全国47都道府県の一覧からたどれます。

よくある質問

外壁塗装の助成金は、どの市でももらえますか?

いいえ。当サイトが公式ページで確認した91市区町村のうち、外壁塗装に使える助成があったのは37市(約4割)でした。残りは「屋根だけ対象」「外壁・屋根には出ない」「公式にない」に分かれます。まず自分の市にあるかを確認するのが先です。

大きい都市のほうが助成金は手厚いですか?

むしろ逆のことが多いです。今回の調査でも、川崎市・名古屋市・神戸市・広島市・福岡市・那覇市といった政令市・県庁所在地は、公式ページで「外壁塗装への助成制度はない」と明言していました。手厚い制度は中小の市に多く見られました。

助成金の金額はいくらぐらいですか?

外壁に使える制度で上限額が判明した35制度では、中央値は15万円、多くが5〜20万円でした。100万円台の例(福島市・北九州市など)もありますが、これは移住者向けや耐震改修とセット、空き家の再生といった特別な枠で、ふつうの塗り替えの相場ではありません。

「今は受付中」と書いてあれば安心ですか?

安心はできません。多くの制度が予算に達すると年度の途中でも受付を終えます。今回の調査でも、確認した時点で少なくとも15の制度が今年度の受付を終えていました(前橋市は600件で締切、柏市は15件の枠に到達など)。申請の前に、かならず公式ページで最新の受付状況を確認してください。

この調査の数字は全国の平均ですか?

いいえ。今回の91市区町村は無作為に選んだものではなく、制度がありそうな市と、公式に「ない」と示している市を中心に集めたものです。ですので「4割」は調べた91市の中での割合であり、全国平均ではありません。それでも、一つずつ公式ページで確認した実際の数字です。

まとめ

  • 外壁塗装に使える助成があったのは、当サイトが確認した91市のうち37市(約4割)。半分以上は外壁・屋根には出ない
  • 8市は「屋根はOK、外壁はダメ」。塗る場所まで確認が必要
  • 大都市ほど公式に「ない」と明言(川崎・名古屋・神戸・広島・福岡・那覇など)
  • 金額の中心は5〜20万円。100万円台は移住・耐震・空き家などの特別枠
  • 予算制で年度途中に受付終了。確認日つきの最新情報で判断する

「助成金が使えます」という言葉だけで動かず、まず自分の市に制度があるか・外壁が対象か・受付が残っているかを、公式ページで一つずつ確かめる。それが、いちばん損をしない進め方です。

※本記事の数字は、当サイトが各自治体の公式ページで確認した時点(各制度の確認日を記録)のものです。補助金・助成金は年度や予算の状況で変更・終了されます。個別の制度の最新条件は、各市の公式ページ・窓口でご確認ください。

無料・依頼するまで費用ゼロ

その外壁・屋根、いくらが適正か。まず4社を並べて確かめる

地域の塗装業者から最大4社の見積もりをまとめて取り寄せられます。加盟店の審査基準を公開している一括見積もりサービスです。

  • 加盟店は審査を通過した業者。実績や口コミで選ばれています
  • 紹介は最大4社。気に入らなければ断って大丈夫です
  • 補助金の申請に対応できる業者かを、見積もりの場で確認できます
外壁塗装の見積もりを無料でくらべる

見積もりを見てから決められます。依頼する義務はありません。

PR

参考情報

家の補助金ナビ編集部

うちの自治体で出るか、先に調べる

外壁塗装・窓・断熱などの住宅リフォームで使える補助金を、工事のまえに調べるための情報サイトです。制度の情報は国・自治体の公式ページで確認し、確認日を明記して執筆しています。制度の変更・誤りを見つけた場合は運営者情報の連絡先までお知らせください。