玄関ドアの交換に補助金は出る?——ドア「だけ」では国の制度は使えない。それでも受け取る3つの入口
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玄関ドアが古くなった、冬の玄関が寒い、防犯が心配——交換を考えはじめて、「補助金は使えるのか」と調べに来た方が多いと思います。
結論から言うと、ドア「だけ」を交換する場合、国の補助金はほぼ使えません。ただし、窓の断熱工事とセットにすれば話は一変します——ドア1枚あたり2.9万〜23.9万円(国)が定額で出て、東京都なら都の上乗せまであります。
「ドアだけのつもりだったが、窓も一緒にやるべきか」——この判断こそ、この記事のテーマです。公式ページで確認した情報(確認日2026年7月18日)だけで整理します。
先に結論
✓ ここが要点
ドア単独——国の補助は対象外です。窓リノベ2026の公式サイトに「他の窓の工事と同一の契約であり、同時に申請する場合のみ、補助対象」と明記されています。 窓とセット——先進的窓リノベ2026でドア1枚2.9万〜23.9万円(性能×大きさ×工法の定額)。予算の使用率はまだ12%(2026年7月18日時点)で、申請は2026年12月31日までです。 費用の相場——カバー工法(壁を壊さない)で20〜60万円・工期半日〜1日。枠ごと交換は40〜100万円・4日〜1週間です。
窓側の制度の詳細は先進的窓リノベ2026の解説、断熱リフォーム全体の組み立ては断熱リフォームの補助金にまとめています。
なぜ「ドアだけ」では使えないのか
国の住宅省エネ補助(住宅省エネ2026キャンペーン)は、家の熱の出入りが大きい「窓」を主役に設計されています。ドアはその「同行者」の扱いです。
- 先進的窓リノベ2026事業(環境省)——ドア交換は「他の窓の工事と同一の契約であり、同時に申請する場合のみ」対象。ドア単独の申請はできません
- みらいエコ住宅2026事業(国土交通省)——申請には「居室の窓など、開口部(壁に開いた窓・出入口の部分)の断熱改修」が必須条件。ドア交換のメニューはありますが、この必須工事とセットが前提です
つまりどちらの制度でも、玄関ドアは「窓の断熱工事のついで」としてしか補助されません。「ドアだけ直したい」を貫くなら補助なしの実費、「どうせなら窓も」に切り替えるなら補助あり——ここが分かれ道です。
入口①:先進的窓リノベ2026(本命・ドア1枚あたりの定額)
窓とセットにする場合の本命です。ドアの補助額は性能(P・S・A)×大きさ×工法の定額で決まります。戸建の場合の金額です。
カバー工法(今の枠に新しい枠をかぶせる・壁を壊さない)
| 性能 | 特大(4.0㎡以上) | 大(2.8〜4.0㎡) | 中(1.6〜2.8㎡) | 小(1.0〜1.6㎡) |
|---|---|---|---|---|
| P(熱貫流率1.1以下) | 23.9万円 | 18.8万円 | 13.8万円 | 8.9万円 |
| S(1.5以下) | 15.6万円 | 12.4万円 | 9.2万円 | 6万円 |
| A(1.9以下) | 11.6万円 | 8.8万円 | 6.6万円 | 4.1万円 |
※ 表は横にスクロールできます
はつり工法(枠ごと撤去して交換)は、同じ区分で2.9万〜19.4万円と一段低い設定です。
一般的な戸建の片開き玄関ドア(おおよそ0.9m×2.0m=1.8㎡前後)は**「中」サイズ**に入ることが多く、カバー工法でS性能9.2万円・A性能6.6万円が目安になります。
◆ ケースで考える
玄関ドアをカバー工法で交換(工事費38万円・S性能・中サイズ)し、同じ契約でリビングの窓2箇所に内窓を付けた場合。 ドア分の補助が9.2万円、内窓分の補助が別途加算。ドアだけ見ても実質負担は38万円→28.8万円に下がります。 逆に、ドア単独契約なら補助は0円。「窓と同じ契約にするかどうか」だけで約9万円変わる——これがこの制度の設計です。
受付状況は、2026年7月18日時点で予算の使用率12%(公式サイトで毎日更新)。申請は登録事業者経由で2026年12月31日まで(予約は11月16日まで・予算に達し次第終了)です。制度全体の解説は先進的窓リノベ2026はいつまで?をどうぞ。
入口②:みらいエコ住宅2026(単価は低め・断熱リフォームの一部として)
みらいエコ住宅2026事業にもドア交換のメニューがあります。ただし単価は1箇所あたり2.3万〜4.4万円(性能×大きさ)と、窓リノベより大幅に低い設定です。
使いどころは、床・壁・天井の断熱や省エネ設備まで含めた大きめのリフォームの中に、ドアも組み込む場合です。同じドアで窓リノベとみらいエコの両方から受け取ることはできません(公式FAQに「本事業と先進的窓リノベ2026事業に分けて交付申請を行うこともできません」と明記)。ドアの単価だけ見れば窓リノベが有利なので、迷ったら「ドアと窓=窓リノベ、それ以外の断熱=みらいエコ」と分担するのが基本形です。組み合わせの考え方は断熱リフォームの補助金で解説しています。
入口③:自治体の上乗せ(東京都が突出・ただし定番の条件つき)
自治体にも玄関ドアを対象にする制度があります。調べて分かった実例です。
- 東京都(既存住宅における省エネ改修促進事業):高断熱ドア(熱貫流率2.3以下)に1箇所7.8万〜22万円(性能4区分)。窓と合計で1住戸200万円まで。2026年6月30日に受付開始済み
- 藤沢市:玄関ドアは「窓と同時に改修する場合のみ」対象・ドア分上限5万円。ただし令和8年度分は7月時点ですでに募集終了
- 大阪市:開口部(窓・ドア)の省エネ改修を補助。ただし「2つ以上の居室の窓すべての断熱改修を行う場合に限り」その他の工事が対象——ここでも窓とセットが条件
自治体の定番パターンは3つ——「窓と同時のみ」「国の補助と併用不可」「年度途中で募集終了」。使えるかどうかは、工事を決める前にお住まいの市の最新の受付状況を確認してください。助成金チェッカーで郵便番号から調べられます。
交換費用の相場(工法で大きく変わる)
| 工法 | 費用の目安 | 工期 |
|---|---|---|
| カバー工法(今の枠にかぶせる・壁を壊さない) | 20〜60万円(片開きの中心帯30〜45万円) | 半日〜1日 |
| 枠ごと交換(壁の解体・補修を伴う) | 40〜100万円 | 4日〜1週間 |
※ 表は横にスクロールできます
いまの主流はカバー工法です。壁を壊さないので安く・速く、朝に始めて夕方には新しいドアになります。親子ドア(大小2枚組)や引き戸は片開きより10万〜20万円ほど高くなり、防火仕様のドアは同じタイプでも10万円以上高くなる例があります(販売店の公開価格より)。
なお、補助金の対象は登録された製品に限られます。カバー工法用として登録された製品をはつり工法で付ける(逆も)と補助の対象外になる、と公式FAQが明記しているので、工法と製品の組み合わせは業者に任せきりにせず見積書で確認してください。
落とし穴:ここでつまずく人が多い
! ここに注意
「ドアだけの契約」で先に進めてしまうのが、いちばんの取り逃しです。 窓リノベのドア補助は「窓の工事と同一の契約」が絶対条件——あとから窓を追加契約しても、ドア分は戻りません。玄関の寒さが気になる家は、たいてい窓も古いはず。見積もりの段階で「窓も一緒にやる場合」を並べて出してもらい、補助込みの実質負担で比べてから決めてください。
そのほかの注意点です。
- 自分では申請できません——窓リノベは登録事業者(住宅省エネ支援事業者)が代わりに申請する仕組み。工事店が登録済みかの確認が先決です
- 新しく開口部を作る工事は対象外——ドアの新設・増設・移設は補助されません(既存のドアと同数まで)
- リース契約は不可——みらいエコは請負契約の工事のみ。窓リノベも戸建のリース利用は対象外です
補助金を取り逃さないための業者選び
玄関ドアの交換は、業者の提案力で受け取れる額が数万〜十数万円変わる工事です。ポイントは「窓とセットの設計ができるか」に尽きます。
✓ ここが要点
見積もりのときに、次の3つを確認してください。
- 住宅省エネ2026キャンペーンの登録事業者か?(登録がないと申請できません)
- ドア単独の見積もりと、**窓もセットにした場合の「補助込み実質負担」**を並べて出してくれるか?
- 補助対象として登録された製品・工法の組み合わせか?(見積書の製品型番で確認)
1社だけの話で決めず、複数の業者の見積もりと制度への対応を比べるのがおすすめです。
内窓・断熱リフォーム、補助金に慣れた業者を見つける
窓・断熱・水回りなどリフォーム全般に対応した一括見積もりサービスです。補助金の対象工事に慣れた業者かどうかを、見積もりの場で確認できます。
- リフォーム全般に対応。複数社をまとめて比較できます
- 紹介された会社は断ってOK。運営に断りを頼むこともできます
- 補助金の対象になる工事に慣れた業者かを確認できます
見積もりを見てから決められます。依頼する義務はありません。
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よくある質問
玄関ドアの交換だけで補助金はもらえますか?
国の制度では、ドア単独ではほぼ使えません。先進的窓リノベ2026事業の公式サイトには「ドア交換は、他の窓の工事と同一の契約であり、同時に申請する場合のみ補助対象」と明記されています。みらいエコ住宅2026事業も、居室の窓などの断熱改修が必須条件で、ドアはその中の1箇所という扱いです。自治体の制度も「窓と同時に改修する場合のみ」が定番です(藤沢市・大阪市など)。ドアだけを交換する場合は、補助なしの実費が基本と考えてください。
窓と一緒ならいくらもらえますか?
先進的窓リノベ2026事業では、戸建のドア交換(カバー工法)で1枚あたり4.1万〜23.9万円が定額で出ます(断熱性能P・S・Aの3区分×大きさ4区分。一般的な片開きドアは「中」サイズでS性能9.2万円・A性能6.6万円が目安)。枠ごと交換するはつり工法は2.9万〜19.4万円です。2026年7月18日時点で予算の使用率は12%、申請は2026年12月31日までです。
玄関ドアの交換費用はいくらくらいですか?
壁を壊さず今の枠に新しい枠をかぶせる「カバー工法」が主流で、20〜60万円(片開きドアの中心帯は30〜45万円)・工期は半日〜1日です。枠ごと交換する方法は壁の解体・補修が入るため40〜100万円・工期4日〜1週間ほどになります。防火仕様のドアは同じタイプでも10万円以上高くなる例があります。
東京都に住んでいます。上乗せはありますか?
あります。東京都の既存住宅における省エネ改修促進事業では、高断熱ドア(熱貫流率2.3以下)の設置にドア1箇所あたり7.8万〜22万円(性能4区分)が助成され、窓と合計で1住戸200万円まで使えます。受付は2026年6月30日に始まっています。国の制度との関係や細かい条件は、実施しているクール・ネット東京の公式ページで確認してください。
まとめ
- ドア「だけ」の交換に国の補助はほぼ使えない——窓リノベは「窓と同一契約・同時申請のみ」、みらいエコは居室の断熱改修が必須条件
- 窓とセットなら本命は窓リノベ2026——戸建カバー工法でドア1枚2.9万〜23.9万円の定額(片開きは「中」S性能9.2万円が目安)。予算はまだ12%・申請は2026年12月31日まで
- 東京都は上乗せが厚い(ドア1箇所7.8万〜22万円・窓と合計200万円まで)。自治体は「窓と同時のみ・国と併用不可・早期終了」が定番
- 費用相場はカバー工法20〜60万円(半日〜1日)・枠ごと交換40〜100万円。工法と登録製品の組み合わせまで見積書で確認する
- 分かれ道は契約の形——「窓も一緒にやる場合」の補助込み実質負担を並べてから決める
- 窓側の制度は窓リノベ2026・内窓の補助金、全体の組み立ては断熱リフォームの補助金へ
※本記事の制度情報は2026年7月18日時点で各公式ページを確認したものです。補助金は年度や予算の状況で変更・終了されることがあります。工事の契約前に、必ず各事業の公式ページ・登録事業者・自治体の窓口で最新の条件をご確認ください。
参考情報(出典・すべて2026年7月18日確認)
家の補助金ナビ編集部
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