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和式から洋式トイレへの交換に補助金は出る?介護保険で自己負担1〜3割——費用相場20〜40万円と、使える3つのルート

公開 2026年7月18日最終更新 2026年7月18日執筆 家の補助金ナビ編集部

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実家のトイレが和式のまま、親の膝がつらくなってきた——「洋式にしてあげたいが、いくらかかるのか。補助金はないのか」と調べに来た方が多いと思います。

結論から言うと、補助金は出る可能性があります。メインのルートは介護保険の住宅改修——和式から洋式への便器の取替えは、対象工事6種類の5つ目に正式に定められています。工事費20万円までの7〜9割が戻り、自己負担は1〜3割です。

介護の認定がない家でも、国のリフォーム補助や自治体の助成が使える場合があります。

この記事では、厚生労働省・国土交通省・自治体の公式資料で確認した情報(確認日2026年7月18日)だけで、使える3つのルートと費用相場、申請の順番を整理します。

先に結論

✓ ここが要点

出るか——出る可能性があります。介護の認定がある人は介護保険、ない人は国のみらいエコ住宅2026(断熱工事とセットの場合)や自治体の助成が候補です。 いくらか——介護保険なら工事費20万円までの7〜9割が戻ります。フル工事の相場は20〜40万円が中心です。 いつまでか——介護保険は期限のない制度。国のみらいエコ住宅2026は2026年12月31日申請分まで(予約は11月16日まで・予算に達し次第終了)です。どのルートも申請は工事の前が原則です。

自分の市に使える助成があるかは、助成金チェッカーで郵便番号から確認できます。

使えるお金は、3つのルート

① 介護保険の住宅改修(認定がある人のメインルート)——要支援1〜2・要介護1〜5の認定を受けた人が対象です。「洋式便器等への便器の取替え」が対象工事に定められていて、国の通知では和式から洋式への取替えが典型例として挙げられています。便器の交換にともなう給排水の工事も、付帯工事として対象です。20万円枠の使い方(枠のリセット・受領委任払い)は介護保険の住宅改修の使い方で解説しています。

② 国のみらいエコ住宅2026事業(認定がなくても使える・ただしセット工事)——住宅の省エネリフォームを支援する国土交通省の事業で、節水型トイレへの交換に1箇所31,500円(掃除しやすい機能付きは34,500円)が出ます。子育て世帯限定ではなく、世帯の制限はありません。ただし、トイレ単独では申請できません——窓や壁の断熱工事など、この事業の必須工事とセットで行う場合の加算です。2026年7月18日時点で受付中(予算の使用状況は約1%・申請は2026年12月31日まで)。

③ 自治体の助成(市によって3タイプ)——(a)介護保険への上乗せ型:たとえば柏市の要介護高齢者等住宅改造費補助は、対象工事に「和式便器から洋式便器への交換」を明記し、介護保険を使った残りに上限36万円の枠を重ねられます(所得の条件あり)。(b)一般リフォーム助成:かすみがうら市は工事費の10%・上限10万円でトイレ改修を対象にしています。(c)くみ取り式の水洗化補助:下水道につなぐ工事への貸付・助成(さいたま市など)。自分の市にどれがあるかは市区町村別の一覧や市の窓口で確認できます。

介護保険で「対象になる工事・ならない工事」

国の通知(老企第34号)は、便器の取替えの範囲をかなり具体的に書いています。

向いている人

  • 和式便器から洋式便器への取替え(暖房便座・洗浄機能付きの洋式への取替えも含むと明記)
  • 既存の便器の位置や向きの変更
  • 便器の取替えにともなう給排水の工事・床材の変更などの付帯工事

向いていない人

  • いまの便器が既に洋式で、ウォシュレットなどの機能を後から付けるだけの工事(対象外と明記)
  • くみ取り式から水洗式へ変える**「水洗化」の工事部分**(便器の交換部分は対象、水洗化部分は対象外)
  • 和式便器の上に置いて洋式化する据え置き式の便座(工事ではなく「腰掛便座」として福祉用具の購入枠・年間10万円までの扱い。設置の手間賃は対象外)

なお「いま洋式の便器を、新しい洋式に交換するだけ」の工事は、通知の定義(和式からの取替え・位置や向きの変更)に入らないため、対象外の扱いが通例です。老朽化した設備の同型交換は、そもそも住宅改修の対象になりません。

費用相場:フル工事20〜40万円が中心

複数の見積もりサイトの公開価格を突き合わせた実勢の目安です(2026年7月18日確認)。

工事のタイプ 費用の目安
和式→洋式のフル工事(床の解体・配管・内装込み) 20〜40万円が中心(本体のグレードと内装の範囲で10〜60万円の幅)
くみ取り式→簡易水洗の洋式 15〜60万円
据え置き式の簡易洋式化 本体数千円〜数万円(業者に頼むと〜10万円程度)

※ 表は横にスクロールできます

工期は1〜5日、中心は2〜3日。その間トイレが使えないため、近くのトイレの確保や仮設の相談を業者と先にしておくと安心です。

◆ ケースで考える

和式→洋式のフル工事で28万円かかった場合(要介護1・自己負担1割の人)。 介護保険の対象部分が20万円の枠を使い切るとして、18万円が戻り、実質負担は10万円。 さらに柏市のような上乗せ型の市なら、枠を超えた8万円の側にも市の補助が重なる可能性があります。「介護保険+市の上乗せ」の2段で考えると、実質負担はもう一段下がります。

据え置き式は数千円から試せる一方、ズレやすさ・掃除のしにくさという弱点が指摘されています。「まず据え置きで様子を見て、合わなければ工事」という段階の踏み方もあります。

申請の流れ(介護保険ルート)

  1. ケアマネジャー・地域包括支援センターに相談する

    トイレのどこまで直すか(便器だけか・段差や手すりもか)を一緒に考える

  2. 「住宅改修が必要な理由書」を作ってもらう

    ケアマネジャーなどが作成する必須書類

  3. 工事の前に市へ申請する

    理由書・見積書・工事前の写真を提出

  4. 市の確認結果を待ってから工事する

    連絡が来る前に着工しない

  5. 工事後に領収書と写真を提出する

    確認後、7〜9割分が戻る

国のみらいエコ住宅2026を使う場合は、登録された業者を通じてしか申請できません(個人で直接申請する仕組みではありません)。自治体の助成も、市内の業者に限る条件が付くことがよくあります。

落とし穴:ここでつまずく人が多い

! ここに注意

工事を始めてからの申請は、原則対象外です。 柏市の案内には「工事中、工事済みの場合は対象外」と明記されています。トイレは壊れてから慌てて交換しがちな場所ですが、補助を使うなら「見積もり→申請→市のOK→工事」の順番だけは崩せません。

そのほかの注意点です。

  • くみ取り式の家は「2本立て」で考える——介護保険が使えるのは便器の交換部分まで。水洗化の工事部分は対象外なので、市の水洗化補助(貸付・助成)を別枠で確認してください
  • 一般リフォーム助成は予算切れが早い——かすみがうら市の令和8年度枠は、7月中旬時点で既に受付終了しています(62件で満了)。年度の早い時期に動くほど有利です
  • 賃貸・家族名義の家は、所有者の承諾書が必要です

補助金を取り逃さないための業者選び

トイレの洋式化は、制度の切り分けができる業者かどうかで、戻る金額が変わる工事です。

介護保険の対象になる部分(便器の交換・付帯工事)と、ならない部分(水洗化・内装の贅沢分)を分けて見積もれるか。受領委任払い(最初から自己負担分だけ払えば済む方式)の登録業者か。ついでに手すりや段差も直して20万円の枠を活かす提案ができるか——ここは業者によってはっきり差が出ます。

✓ ここが要点

見積もりのときに、次の3つを確認してください。

  • 介護保険の対象工事と対象外の工事を、分けて見積もってくれるか?
  • 市の受領委任払いの登録業者か?(立て替えなしで済むか)
  • 工事中にトイレが使えない期間と、その対策を説明してくれるか?

1社だけで決めず、複数の業者の見積もりと提案を並べて比べるのがおすすめです。

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よくある質問

和式から洋式トイレへの交換に補助金は出ますか?

出る可能性があります。ルートは主に3つです。①要支援・要介護の認定を受けた人は、介護保険の住宅改修(工事費20万円までの7〜9割が戻る・自己負担1〜3割)。②認定がなくても、国のみらいエコ住宅2026事業で節水型トイレへの交換に1箇所31,500〜34,500円が出ます(ただし断熱工事とセットの場合のみ)。③自治体の一般リフォーム助成や、くみ取り式トイレの水洗化補助が使える市もあります。どれも工事の前の申請が原則です。

ウォシュレットや暖房便座付きの洋式トイレにしても、介護保険の対象になりますか?

和式からの交換なら対象です。国の通知に「和式便器から、暖房便座、洗浄機能等が付加されている洋式便器への取替えは含まれる」と明記されています。一方、いまの便器が既に洋式の場合、ウォシュレットなどの機能を後から付けるだけの工事は対象外とはっきり書かれています。

和式から洋式へのリフォーム費用はいくらくらいですか?

床の解体・配管・内装まで含むフル工事で20〜40万円が中心です(本体のグレードや内装の範囲により、およそ10〜60万円の幅があります)。工事は1〜5日、中心は2〜3日で、その間トイレが使えない点は先に家族で相談しておくと安心です。和式便器の上に置いて洋式化する簡易タイプなら本体数千円〜数万円からありますが、ズレやすさや掃除のしにくさという弱点もあります。

くみ取り式の和式トイレを水洗の洋式にする場合も、介護保険は使えますか?

便器を取り替える部分には使えますが、くみ取り式から水洗式に変える「水洗化」の工事部分は介護保険の対象外と国の通知に明記されています。水洗化の部分は、自治体の水洗化補助(例:さいたま市の改造資金の貸付・助成)が別枠であることが多いので、市の下水道の窓口に確認してください。介護保険と水洗化補助の2本立てで考えるのが基本です。

工事を始めてからでも申請できますか?

原則できません。介護保険の住宅改修は工事前の申請が条件で、自治体の案内でも「工事中、工事済みの場合は対象外」と明記されています(柏市の例)。国や自治体のリフォーム補助も着工前の手続きが基本です。見積もりを取ったら、契約の前にケアマネジャー・市の窓口に相談してください。

まとめ

  • 和式→洋式の便器交換は介護保険の住宅改修の対象工事。20万円までの7〜9割が戻る(自己負担1〜3割)。暖房便座・洗浄機能付きへの交換も対象
  • 認定がなくても、みらいエコ住宅2026の節水型トイレ加算(31,500〜34,500円/箇所・断熱工事とセット・世帯制限なし)や自治体の助成(上乗せ型・一般リフォーム型・水洗化型)が候補
  • 費用相場はフル工事20〜40万円が中心・工期2〜3日(トイレが使えない期間の対策を先に)
  • 対象外に注意:既に洋式の便器への機能後付け・水洗化の工事部分・据え置き式便座(据え置きは福祉用具の購入枠)
  • 鉄則は工事の前の申請。「工事中・工事済みは対象外」と明記する自治体もある
  • 介護保険の枠の使い方は住宅改修の使い方、お金の全体像は3階建てのしくみ、手すりも一緒に直すなら手すりの取り付け

※本記事の制度情報は2026年7月18日時点で各公式ページを確認したものです。介護保険の運用の細部や自治体の助成は市区町村で異なり、国の事業は予算の状況で変更・終了されることがあります。工事の前に、必ずケアマネジャー・市の窓口・各事業の公式ページで最新の条件をご確認ください。

参考情報(出典・すべて2026年7月18日確認)

家の補助金ナビ編集部

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