「外壁塗装の助成金は嘘」は本当か——292市を調べてわかった、嘘に見える3つの理由
本記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。掲載サービスは広告の有無ではなく、当サイトの掲載基準に沿って選んでいます。掲載基準
外壁の塗り替えを考えていて「助成金が使えるらしい」と聞いた。あるいは、家に来た業者から「いま助成金が出ますよ」と言われた。それで調べてみたら、検索の候補に「外壁塗装 助成金 嘘」と出てきた——。
ここで手が止まる方は多いと思います。もらえるという話と、嘘だという話が、同じくらいの勢いで出てくるからです。
結論から言うと、制度そのものは実在するので「嘘」ではありません。ただし、あなたの塗り替えに使える確率は、思っているよりずっと低いというのが正直なところです。編集部が292市区町村の公式ページを1件ずつ確認した数字で言うと、4市に1市です。
この記事では、なぜ「嘘だ」と言われるのかを3つに分けて説明し、そのうえで自分の場合はどうなのかを確かめる方法まで書きます。制度の情報は、すべて自治体の公式ページで確認し、確認日を記録したものです。
先に結論
✓ ここが要点
嘘ではない — 外壁に使える助成は実在します。編集部が確認した292市区町村のうち169市(57.9%)に何らかの制度がありました
ただし — 断熱などの条件が付かない「ふつうの塗り替え」に使えるのは77市(26.4%)=4市に1市です
嘘に近い — 「国の補助金で外壁塗装ができる」という言い方。外壁塗装そのものを対象にした国の補助金は、ありません
つまり、「嘘か本当か」を1つの答えで言おうとするから食い違うだけです。「制度は本当」と「あなたに使えるかは別」に分ければ、両方の話がつながります。以下、嘘に見える理由を3つ見ていきます。
理由① 「国の補助金」は、外壁塗装には無い
いちばん多い誤解がここです。
住宅リフォームの補助金は、大きく国の事業と市区町村の制度の2階建てになっています。ニュースやチラシでよく見る大きな金額——先進的窓リノベ2026事業、みらいエコ住宅2026事業、給湯省エネ2026事業——は、すべて国の事業です。
そして、この国の事業が対象にしているのは、窓・断熱・給湯器などの省エネ改修です。外壁の塗り替えは入っていません(2026年7月18日に公式ページで確認)。
だから、「国の補助金で外壁塗装が安くなります」という言い方は、事実と違います。ここだけを聞いた人が「嘘じゃないか」と感じるのは、もっともです。
ただし、次の2つは例外的に国の事業とつながることがあります。
- 外壁に断熱材を入れる工事(塗るのではなく、断熱の工事をする)
- 窓の断熱と同じ契約でまとめて行う工事
いずれも「塗り替え」ではなく「断熱の工事」です。国の制度との関係は外壁塗装に助成金は出る?国の制度がない理由と、自分の市で調べる方法にくわしく書きました。
理由② 「制度がある」と「あなたの工事に使える」は別
ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。
編集部は2026年6〜8月に、292市区町村・47都道府県・341の制度を、公式ページで1件ずつ確認しました。その結果がこちらです。
| 調べたこと | 市区町村の数 | 割合 |
|---|---|---|
| 外壁に使える助成が何らかの形であった | 169 | 57.9% |
| うち、ふつうの塗り替えに使える | 77 | 26.4% |
※ 表は横にスクロールできます
「制度がある市」は半分以上あります。ここだけ見れば「もらえる」は本当です。
ところが、残りの多くは条件付きでした。多いのは次のような条件です。
- 断熱・省エネの工事とセットでないと対象にならない
- 遮熱塗料(太陽の熱を跳ね返す塗料)など、決まった性能の塗料でないと対象にならない
- 耐震の工事と一緒でないと対象にならない
- 屋根は対象だが、外壁は対象外(この形の制度が9件ありました)
つまり、「◯◯市に外壁の助成金がある」という情報は正しくても、あなたがやろうとしている「傷んできたから塗り替える」工事には使えない、ということが普通に起こります。
調べた人が「制度はあると書いてあったのに、窓口で断られた」となれば、「嘘だった」と感じるのは自然なことです。
大きい市ほど手厚い、とは限りません
もうひとつ、意外だった点です。
| 区分 | 制度がある率 | ふつうの塗り替えに使える率 |
|---|---|---|
| 東京23区 | 95.7% | 26.1% |
| 政令指定都市 | — | 15.0%(最下位) |
| その他の市 | 53.0% | 27.3% |
※ 表は横にスクロールできます
東京23区はほぼ全区に制度がありますが、塗り替えに使える率で見ると、政令指定都市が最も低いという結果でした。川崎市・名古屋市・神戸市・広島市・福岡市・那覇市などは、公式ページで「外壁塗装への助成制度はない」と明言しています。大都市の制度は、省エネや耐震という目的が先にあるものが中心だからです。
大事な但し書きです。この292市区町村は無作為に選んだ全国サンプルではなく、政令指定都市・東京23区・県庁所在地に、各県の人口上位市を加えて集めたものです。ですから「57.9%」「26.4%」は調べた292市の中での割合であり、全国平均ではありません。それでも、一つずつ公式ページを開いて確かめた実際の数字です。 全体は外壁塗装の助成金を全国292市区町村で調べたら、ふつうの塗り替えに使えるのは4市に1市でしたにまとめています。
理由③ 訪問販売の「助成金が使えます」は、確かめられていない
3つめは、制度そのものではなく言われ方の問題です。
家に来た業者から「いま助成金が出ますよ」「補助金でお安くできます」と言われた——という相談は多く、消費生活センターにも同じ形の相談が寄せられています。
ここで問題なのは、その場では誰も確かめていないことです。あなたの市に制度があるか、あるとして今年度の受付が開いているか、あなたの工事が条件に合うか。この3つが分からないまま「使えます」と言われている状態です。
そして、多くの制度には順番の決まりがあります。
! ここに注意
ほとんどの制度で、工事の契約・着工のまえに申請(または工事前の相談)が必要です。承認より先に契約してしまうと、対象の工事でも受け取れません。
受付は年度ごとの予算のわくで動きます。予算に達すると、年度の途中でも終わります。
つまり、その場で契約を決めさせようとする話し方は、制度の順番と合っていません。 助成を使うつもりなら、契約はむしろ待つ必要があります。
断り方や、訪問販売そのものの見分け方は次にまとめています。
では、自分の場合はどう確かめるか
「嘘か本当か」を一般論で考えるより、自分の市を1回調べたほうが早いです。順番は3つだけです。
市区町村の公式ページを見る
「◯◯市 外壁塗装 補助金」で検索し、URLが
lg.jpかcity〜.jpのページだけを開きます。民間のまとめサイトは、終わった制度が残っていることがあります制度名と「対象の工事」を読む
制度があっても、対象が「断熱改修」「遮熱塗料」などに限られていないかを見ます。ここが理由②の分かれ目です
担当課に2つだけ聞く
「いま受付は開いていますか」「この工事は対象になりますか」。この2つが分かれば動けます
当サイトでも、公式ページで金額まで確認できた市区町村を、確認日つきでまとめています。郵便番号から調べたいときは自治体別 助成金チェッカーが使えます。載っていない市の調べ方も、そのページに書いています。
「本当だった」側の話
ここまで慎重な話が続いたので、実際に出ている側にも触れておきます。
条件の付かないリフォーム全般型の助成を持つ77市では、工事費の一部が実際に戻ります。上限額の中央値は20万円でした(金額が判明した202制度で集計)。手厚い市では、工事費の50%・上限20万円という例もあります。
そして、こうした制度は中小の市に多く見られました。「うちは小さい市だからないだろう」と思って調べていない方こそ、1回見てみる価値があります。
条件の内訳や制度のパターンは外壁塗装の助成金は「5つの条件」で決まるにまとめています。
助成を取り逃さないための業者選び
助成を使うなら、業者選びは制度と切り離せません。理由は2つあります。
- 申請に見積書が要ることが多い。しかも申請は契約・着工のまえが原則なので、順番としては見積もり → 申請 → 契約になります
- 「市内の業者に頼むこと」を条件にしている市が多い。あとから業者を変えられないことがあります
✓ ここが要点
見積もりのときに確かめる3つ
① この工事は、市の制度の対象になりますか(対象の塗料・工事の内容)
② 申請の書類づくりを手伝ってもらえますか(写真・見積書の様式)
③ 市の条件に合う業者ですか(市内業者の条件があるか)
1社の言い値で決めず、複数の見積もりを並べると、金額の面でも申請の面でも失敗が減ります。サービスの評判はヌリカエの評判・外壁塗装の窓口の評判にまとめました。
無料・依頼するまで費用ゼロPR
その外壁・屋根、いくらが適正か。まず4社を並べて確かめる
地域の塗装業者から最大4社の見積もりをまとめて取り寄せられます。加盟店の審査基準を公開している一括見積もりサービスです。
- 加盟店は審査を通過した業者。実績や口コミで選ばれています
- 紹介は最大4社。気に入らなければ断って大丈夫です
- 補助金の申請に対応できる業者かを、見積もりの場で確認できます
申込のあと、運営からの確認の連絡と、紹介された会社(最大4社)からの連絡が入ります。連絡してよい時間帯は申込のときに伝えられます。紹介は断ってかまいません。見積もりを見てから決められます。
よくある質問
外壁塗装の助成金は嘘なのですか?
制度そのものは実在するので、「助成金など存在しない」という意味でなら嘘ではありません。編集部が292市区町村の公式ページを確認したところ、外壁に使える助成が何らかの形であったのは169市(57.9%)でした。ただし断熱・省エネなどの条件が付かず、ふつうの塗り替えに使えるものに絞ると77市(26.4%)=4市に1市です。「制度がある」ことと「あなたの工事に使える」ことは別、というのが実態に近い答えです。
国の補助金で外壁塗装はできますか?
できません。外壁塗装そのもの(見た目や劣化への塗り替え)を対象にした国の補助金は、2026年7月の確認時点でありません。国の住宅省エネ2026キャンペーンの対象は窓・断熱・給湯器などの省エネ改修です。「国の補助金で外壁塗装が安くなる」という言い方は、事実と違います。出るとすれば市区町村の制度です。
訪問販売で「助成金が使えます」と言われました。信じていいですか?
その場で判断せず、契約もしないでください。確かめる方法は2つあります。ひとつは市区町村の公式ページで制度の有無と条件を見ること、もうひとつは市の担当課に電話して「この工事は対象になりますか」と聞くことです。多くの制度は工事の契約・着工のまえに申請が必要なので、契約を急がせる話し方そのものが制度の順番と合っていません。
大きな市のほうが制度は手厚いですか?
むしろ逆のことが多く見られました。東京23区は95.7%に何らかの制度がある一方、条件の付かない塗り替えに使える率で見ると政令指定都市が15.0%で最も低く、川崎市・名古屋市・神戸市・広島市・福岡市・那覇市などは公式ページで「外壁塗装への助成制度はない」と明言しています。大都市の制度は省エネ・耐震などの条件付きが中心のためです。
自分の市に制度があるか、どこで調べればいいですか?
市区町村の公式サイト(URLが lg.jp か city〜.jp のページ)で「補助」「助成」と検索するのが確実です。当サイトでも、公式ページで金額まで確認できた市区町村を確認日つきでまとめています。自治体別 助成金チェッカーに郵便番号を入れると、その市で確認できた制度が表示されます。
まとめ
- 「外壁塗装の助成金は嘘」は、半分あたっていて半分違います。 制度は実在しますが、ふつうの塗り替えに使えるのは調べた292市のうち77市(26.4%)=4市に1市でした
- 完全に事実と違うのは「国の補助金で外壁塗装ができる」という言い方です。国の事業の対象は窓・断熱・給湯器で、塗り替えは入っていません
- 「制度がある」と「あなたの工事に使える」は別。断熱とセット・遮熱塗料・屋根のみ、といった条件で分かれます
- 大きい市ほど手厚いとは限りません。塗り替えに使える率では政令指定都市が15.0%で最下位でした
- 訪問販売でその場で契約しない。 多くの制度は契約・着工のまえの申請が条件なので、急いで契約するとかえって使えなくなります
※本記事の制度情報は、2026年6〜8月に各公式ページを確認した時点のものです(国の事業は2026年7月18日確認)。補助金・助成金は年度や予算の状況で変更・終了されることがあります。申請前に必ず公式ページ・窓口で最新の条件をご確認ください。
参考情報(出典)
- 住宅省エネ2026キャンペーン(国の事業の総合窓口)(確認日 2026-07-18)
- 先進的窓リノベ2026事業(環境省)(確認日 2026-07-18)
- 自治体の制度=当サイトが292市区町村・341制度を公式ページで確認(2026年6〜8月)。市区町村ごとの出典URLと確認日は外壁塗装の助成金(市区町村別)の各ページに記載しています
家の補助金ナビ編集部
うちの自治体で出るか、先に調べる
外壁塗装・窓・断熱などの住宅リフォームで使える補助金を、工事のまえに調べるための情報サイトです。制度の情報は国・自治体の公式ページで確認し、確認日を明記して執筆しています。制度の変更・誤りを見つけた場合は運営者情報の連絡先までお知らせください。